ここでは、勉強の息抜きをしながらも、知識などを得られるものを紹介していきます。
2017年4月現在、英語の教材として使えるものしか挙げられていませんが、その他科目等の教材になり得るものも、見つけ次第順次追加していく予定です。
・フルハウス
現在大学受験生くらいであれば、まだNHKで見ていた生徒もいるだろうか。
この作品のいいところは、略語などが少なく、また、使われる文法などもそれほど複雑でない点にある(もちろん、話自体も面白い)。
私は、この作品で助動詞、特にwouldなどの具体的なイメージをつかんだし、様々な熟語的な表現も状況と共に覚えることができた。今見返しても、新たに得るものは多い。
それに、この作品もかなり安く出回るようになった。とりあえずファーストシーズンだけ買って試してみてもいいだろう。
また、最近の海外ドラマでは、THE MENTALIST(メンタリスト)も息抜き教材としてお薦め。
元詐欺師で偽霊能力者であった主人公が、CBIのコンサルタントになり、妻と娘を殺した宿敵を追うのがメインストーリー。
タイトル通り、人間心理を観察し、操り、事件を解決していく。
話が面白いのはもちろんだが、主人公の立ち位置がコンサルタントであり、人間心理からのアプローチを採るため、会話シーンが中心である点が教材として良い(アクション中心のドラマは教材には向いていない)。
また、英語圏でよく使われる「言い回し」や諺(ことわざ)がよく出てくることも、教材としてお薦めできる点である。
例)“Stick and stones may break my bones, but names will never hurt me.”(S4-ep.16) : 意訳「私は暴力では傷付いても、言葉では決して傷付かない」
→英語圏のrhyme(押韻)。子どもが口げんかをする時などに使う。
*Hulu でも、英語音声+音声字幕で視聴可能。
・『たのしいムーミン一家』(講談社英語文庫)
ムーミンについては、多くの人が知っている作品だろう。これは、そのムーミンシリーズの英語訳(原典はスウェーデン語)になる。
この本をお勧めするのは、高校英語などで習う文法表現が多く使われており、実際にそれらの表現がどのように使われるのかを知ることが出来るためである。
また、ムーミン自体は知っている生徒が多いだろうから、取っ付きやすいのもいい。
・スヌーピー ( A PEANUTS )
もう少し気楽に読めるものとして、A peanuts book featuring Snoopy もお薦めである。
漫画であり、且つ各話が短いので、その点からも読みやすいが、スヌーピー(原題は “A PEANUTS”)のシリーズは、作品のジャンルの割にくだけた表現が少なく、中学英語でもおよそ理解でき、高校英語までいけばほとんど理解できると思われる。内容も面白い。
また、2015年から角川文庫にて、『スヌーピーコミックセレクション』のタイトルで、スヌーピー(PEANUTS)シリーズのベスト集が出た。 A peanuts book シリーズの方が見やすくはあるが、文庫ということから値段や携帯性の点では優れているので、こちらを「お試し」として買ってみてもいいだろう。
・英語対訳で読む科学の疑問
内容はタイトルの通りだが、各文が長くても2ページに収まっているため合間合間に読みやすい点、「中学レベルの構文で科学の”ハテナ”に答えます」と銘打っているように、複雑な表現がなく読みやすいながらも、英文一般でよく使われる関係代名詞や分詞修飾、asなどが多く使われており、英文への慣れを得られる点が優れている。
また、複雑な表現を使わずに語っている点は、英作文への参考にもなる。
読み物としても普通に面白いので、軽い気持ちで手に取ってみるといいだろう。
また、本書のシリーズには、世界史や日本史、算数(数学)などもある。本書を読んだ後に意欲が出れば、それらに進んでもいいかもしれない。
特に、算数(数学)については、そこで使われる表現や単語といったものを中学・高校英語(の授業)ではあまり目にすることはないと思われるので、このような本で早めに押さえておくと、いざという時に慌てずに済むのでお薦めである。