ある静岡県東部の塾講師のページ

中2(新中3)春休みの学習について

 「中2春休みに使う1,2年復習用の軽めの教材と、春休みの過ごし方について教えてほしい」という旨のメールをいただきました。


 まず、1,2年の復習用の教材については、塾用として流通しているものしか使ったことがないため、直接的な返答はできなかったのですが、春休み明けには受験生になること、メールを頂いたご家庭のお子さんが学年上位であること、軽めの教材を求めていることなどを踏まえ、1,2年の復習用の教材から無理に選ばなくても、受験用の教材などを使ってもよいのではないかとし、そのような教材をお薦めしました。
 (また、1,2年の復習用の教材よりも受験用の教材などの方が競争が激しく、各社も力を入れていること、教材の絶対数も多いことなども、受験用の教材などをお薦めする理由になります)

 

 まず、5教科が1つになっている教材であれば、シグマベストの『高校入試5科の要点整理』と、『高校入試5科の要点整理総仕上げ問題集』(160ページ)を併せて使う(後者だけでも可)のがよいでしょう。

 
 ただ、この教材に限らず、受験用の教材を1,2年の復習用に使用する場合、5科目が1つになっている教材だと、英語と数学についてはさすがに量が足りないかもしれません

 現在の学力、部活動等の有無、(大まかに仮として決めた)志望校などの状況によっては、5科目が1つになっている教材をメインに使い、英語と数学だけ別の教材を買い足すか、科目ごとに揃えるかした方よいでしょう

 その場合には、くもん出版の『中学数学の総復習』(151ページ)、『中学英語の総復習』(95ページ)が質も良く、内容量もちょうどよいかと思います。

 
 
 もっと問題量が少ない方が良ければ、中学教育研究会の『トレーニングノート』シリーズの、『中学1~3年数学』『中学1~3年英語』(両方48ページ)などがよいでしょうが、解説等は詳しくないので、十分な学力があるか、自分で分からない箇所を調べられる程度の学力のある生徒のみ使うべきでしょう。

 


 次に、中2春休みの過ごし方についてですが、基本的には、上記のような教材を使って、各科目の各分野の基礎内容を押さえ直すだけで十分でしょう。

 これももちろん状況によるのですが、部活動などをしているようでしたら、そちらの活動に時間も体力もある程度取られるでしょうし、今の時期からあまりに勉強漬けになると、今後失速してしまう可能性もあります(逆に、部活動などがなく、勉強をする習慣や体力が十分にあり、且つ上位の高校を狙うといった生徒であれば、春休みの間にガッツリ勉強をさせてもよいでしょう)。

 

 ただ、「出来るようになるまでに、どうしても時間のかかること」については、春休みの間に手を付けた方がよいかと思います。例えば、英語のリーディングや国語の文章題、作文問題などがこれにあたります。

 特に英語のリーディングについては、単語の知識がまず第一で、英文法の知識も当然必要ではありますが、英文の”読み方”や”感覚”といったものも重要です。しかし、これはすぐに身に付くものでもありませんので、早い段階で注力した方がいいでしょう。

 その際に使う教材や学習のコツは、「英語(中学生)」のページと、「英文理解のコツ」のページを参照していだたければと思いますが、上位の高校を狙うような生徒の場合には、一般的な単語帳で単語を押さえた上で(あるいは押さえながら)、『中学版 速読英単語 高校入試突破のための必須1300語』まで早く進んだ方がよいかと思います。
 速読英単語を通じて、単語や文法知識の抜けを埋めながら、英文自体に慣れておくことが、英語長文をある程度読むことが避けられない受験においては重要になります。

 

 また、国語の文章題、作文問題については、「文章問題(国語・英語)のコツ」のページや「作文問題(国語)のコツ」のページを参照の上、問題演習の数をこなしてください。

 

 本項目の内容は以上になりますが、このように頂いたご質問に関する内容が当HPの内容充実につながることもありますので、何かご質問等ございましたら、お問い合わせのページからお気軽にお寄せください。


-Sponsered Link-
ある静岡県東部の塾講師のページ