まず述べておきたいのは、受験勉強の基本は「過去問をこなす」ことだ、ということである。この点で多くの高校受験生が受験勉強の仕方を間違っていると言わざるを得ない。
これはどんな種類の(学科)テスト・試験でも同様であるが、テスト・試験の類で必要なことは「合格ライン以上の点数を取ること」以外にはない。
テスト・試験に向けて勉強すること自体は、そのための手段であり、目的ではない。実際のテスト・試験で何がどのように問われ、現状それをどれくらい正答できるのかをまず理解し、出題頻度や問題形式に合わせた勉強を進めることが、テスト・試験対策としては最適な方法なのであり、それを行わずに「漫然と」勉強をすることは、マラソンの大会に向けた練習でサッカーの練習をするかの如く、(あまり)意味を持たないのである。
そして、過去問を用いた受験対策で重要なことの1つは、合格点をとるために具体的にどのような問題で正答するのかのプランをたてることである。
この点もよく分かっていない生徒が中学生に限らず多いが、ほとんどのテスト・試験においては満点をとる必要はなく、これはつまり、全ての範囲の勉強 を完璧にこなす必要はないということを意味する。
そもそも、全ての範囲の勉強を完璧にこなすということは、(テスト・試験の種類にもよるが)大半の人間に は不可能なことである。それにも関わらず、多くの生徒は思考停止の結果なのか、根拠のない過剰な自信によるのか、あるいはその両方なのか分からないが、 (漫然と)全ての分野を等しく、しかもその科目の最初の分野から順にこなそうとする。そして、当然そんなことはできない(ほぼ確実に最後の分野までこなせない)ので、各科目の一部の分野の知識しか身に付いていない状態でテスト・試験に臨み、惨敗するわけである。
あらゆるテスト・試験の勉強において重要なこ とは、出題の可能性が高いものから順にこなすことであるということ覚えておいてほしい。
また、まともなテスト・試験(問題が公開される、問題作成・実施において重い責任を有する、過去にある程度以上の実施回数がある等を満たすもの)であれば、どうしてもその出題はパターン化することを避けられない。
そのため、過去問をこなす中でその問題のパターンを理解し、慣れることは、そのまま得点率へと繋がる。英語や国語の試験は、出題パターンを十分に理解し、慣れておけば、本文を読まずとも解ける問題もあるほどである(受験指導の回数をこなしている講師であれば、おそらく英語の対話文・長文問題は、本文を読まなくてもほぼ全て正答できる)。
”テスト・受験勉強の段階においては”、参考書や問題集は、過去問を用いた勉強の補助でしかなく、まさに「参考にするもの」であって、メインで行うものではないのである。
・数学
ここでは時間や文量の都合上、沼津市立、三島南レベルくらいまでの受験対策に絞った内容を示すが、より上位の高校を受験する場合にも、まずは以下で述べる分野をこなした上で、他の分野を行うという手順を踏めば、効率良く学習を進められるだろう。
(なお、他都道府県の方のために偏差値で示しておくと、偏差値50~55くらいの高校がメインの対象ということになる。また、当然、問題の構成は都道府県によって違うので、自身の都道府県の入試問題を見ながら、「学習の進め方」という点を参考にしてほしい)
まず公立高校の数学の試験において重要なのは、大問1の計算系の問題を落とさないことである。
大問1は毎年、6問計算系の問題が出題され、配点が12点もある(50点満点)。
沼津市立、三島南レベルの高校であれば、おそらく「5科目平均で」25点ほど取れれ ば合格できると思われるので、計算系の問題を全て正答できれば、それだけで目標点のほぼ半分が取れることとなる。
それに、他の分野の問題を解く上でも、大 問1で必要な計算知識は不可欠であるから、まずは大問1の計算系の問題をこなすことが重要となる。
実際に過去問の大問1だけを通して確認してもらえれば分 かるが、実際の出題では問題のパターンがかなり限られている。 そのため、大問1だけを数年分一気にこなし、正答できない問題はなぜ正答できないのかを、解答や他の参考書などで確認し、必要な知識を補った上で、何回か 数年分を通して解き直せば、それだけですぐに得点できるようになるだろう(もちろん事前の最低限の計算系知識は必要)。
ここで大事なことは、「こういった問題は、こういった手順で、こういった点に注意して解く」といった形で、問題のパターンと解き方を結びつけて「覚える」こと(全ての分野に共通)である。
数学においては、ある問題を(当日のテスト・試験以外の)その場で解けてもあまり意味はない。同様の問題が再び出てきた時に、同じように解くことができる状態にしておくことが重要なのであり、それがまさに数学の勉強のコツである。
(「暗記のコツ」のページも参照)
大問1を全て正答できるようになれば、あとは、すぐに解けるようになる分野を、目標点を踏まえて「順に」押さえていけばよい。
ただ、各人現状持っている知識などには偏りがあるだろうから、数年分一通りの問題を実際に確認して、自分でプランを立てることが重要であり、且つ必要である。
なお、その確認の際には、「問題を見る→頭の中で解き方を考える→解説を見てその解き方があっているかを確認する」といった手順で、あまり時間をかけずに一 気にやること。プランを立てる段階と、実際に勉強をする段階を分けることが、受験勉強に限らず大事である。
参考までに私が沼津市立、三島南レベル(それ以下を含む)の受験生を指導する際の例を示すと、大問1の計算系の問題を指導した後は、次に「確率」、「方程式」、「資料の活用」、「規則性」の分野を過去問を用いて指導している。これらは出題率が高く、且つ比較的すぐ解けるようになるためである。そして、この段階で、ほぼ受験当日にミスがなければ予想点数は20点ほどになる。
他に得意な科目がある生徒であれば、他の(数学の)分野については生徒自身にこなすよう指導して終わり(もちろん、既に指導した内容の反復がメイン)となるが、もう少し数学で点を取る必要がある生徒には、「円周角を用いる証明」と「三平方の定理」を使う問題を指導することが多い。ただ、「立体図形」や「作図系」の問題が得意な生徒は、そちらからこなした方が得点率は上がると思われるので、前段で述べた方法で自分で問題を確認してみることがやはり重要だろう。
なお、過去問にあたる際には、「最低でも」5, 6年分はやった方がいい。2,3年程度では、出題頻度の理解の点においても、問題のパターンの理解と慣れの点においても、到底足りない。数学は、上記のようにし て過去問をこなせば得点率はある程度のラインまで上がりやすいので、科目ごとに8年分過去問が収められている教英出版の教材を使用することを、お薦めする。
・英語
静岡県公立高校の受験において、英語は基本的な知識(英検3級程度、トレーニングノートが解ける程度、基本英単語知識500語程度)があれば、比較的容易に35点くらいまでは点数を伸ばすことが可能である。
(逆に、その程度のレベルの知識さえなければ、伸びようがない)
ただ、英語の試験は数学と違い、「この分野をできるようにすればよい」といったタイプの試験ではない。単語や文法知識はもちろん必要なのだが、それらの内の「特定の」知識を身に付ければ、すぐに「特定の」問題を解けるようになるわけではないのである。
過去問を通じて、問題の形式や時間配分を理解することも重要ではあるが、得点率を上げるためにより重要なのは、大問ごとの「問題の解き方」を身に付けることである。
英語の試験問題の解き方というものを、大半の生徒は学校でも(超大手以外の)塾でも教わることはないだろうが、英語の問題も、それが(学科試験の)問題である以上、数学などと同じように「解き方」が存在 する。それまで教わってこなかったということは、存在しないことを意味しないのである。
特に英語の試験では、問題に対して時間が十分にあるとは言えず、 「解き方」を活用しないで全て解答するためには、「かなりの」英語力が必要になってしまう。 そして、そのような英語力は当然、すぐに身に付くものでもない。す ぐ身に付くものでもないものを、すぐに身につけようとすれば失敗するのは目に見えているのだから、試験で点を取るという目的に合った方法を取らなければならない。その方法こそが、英語(の試験)の問題の解き方を身に付ける、ということなのである。
以下、大問ごとの問題の解き方や対策を記していくが、本稿は「簡易版」であるため、内容は簡潔に示すに留めている。その点、ご留意いただきたい。
(また、以下を読み進めるなかで、「そのようなテクニックに頼るのはけしからん」と思う人がいるかもしれないが、そのような人は「試験の目的」というものを今一度よく考えてもらいたい。
それに、自身が「あらゆる」試験の類の際に「テクニック」のようなものを全く使わなかったのか(そして、自身がどれだけ結果を出してきたか)も思い返してみるべきだろう。また、車の構造を完璧に理解していないのに車を「平気で」運転しているような人は、それがいかなる状態であるのかも併せて考えるとよい。
それでもなお、けしからんと思うのであれば、すぐに読むのを止めるべきである。ただ、近代化を経て効率性が過度に求められているこの現代社会において、そのような虚飾に満ちた「思想」を強制される子どもというのは、哀れであると私には思える。
知識と技術、その「両方」を「利用」できる人間こそが、少なくとも近代社会、現代社会においては必要とされているのであり、それにも関わらず、その善し悪しの「価値観」を子どもに強制することの意味合いは、よく考えられるべきだろう。)
[大問1:リスニング]
リスニング問題については、高校受験に限らず、大学受験、英検、TOEICなどにおいても、問題を解く際の「コツ」はほぼ1つしかない。
それは、「問題を先に確認し、話される内容や質問される内容を、放送される前に”予想”しておく」ことである。
よほど英語力がない限り、ただ英文を聞いていても、内容を把握し、且つその内容を用いて質問に答えることは難しい。日本語においてさえ、ポイント(押さえなければならない内容)が分かりづらい話というのは、理解しづらく、さらに、記憶に残りづらいものである。外国語ともなれば、それはより顕著になる。それ故に、内容と質問の予想が重要になるわけである。
予想など容易ではないだろうと思う向きもあるかもしれないが、人間の発言や会話自体、パターンに満ちたものでしかない。というのも、ある程度以上にパターンが定まっていないと、それを理解する側に大きな負荷がかかり、円滑な意思疎通などは不可能となってしまうのである。
さらに、既に述べたように、まともな試験であれば、必然的に問題のパターン自体も限られてくる。そのため、リスニングの問題において、その内容と質問を予想するのは、それほど難しくはないのである。
あとは、実際に意識して「予想」をしながら過去問にあたってもらえばいいのだが、答えが合っているか否かの確認をして終わりにはせず、必ずリスニングの原稿の確認まですることが重要である。そうしなれば、内容のパターンの把握など当然できない。答え合わせの後に、原稿を見ながら(少なくとも)もう一度リスニング音声を聞くこと。
その上で、これはほとんどの高校受験生は(おそらく思い付かないために)やらないことであるが、リスニングの原稿中の分からない単語や文(法)を調べ、書き込んだ上で、自分で何回か音読をすると、リスニングの得点率はより上がりやすくなる。それは、単語や文法知識が身に付くのはもちろん、リスニ ング問題のパターンがより把握しやすくなり、また、英文自体への慣れが生まれるためである。
また、リスニング文中で使われる単語や表現は、大問2の対話文でも使われることが多い。そのため、リスニング原稿の(分からない箇所を調べた上での)音読は、対話文対策にもなるのである。
[大問2:対話文]
大問2以降は、時間配分がかなり重要になってくる。というのも、既に述べたように、英語の試験では問題に対する時間が少ないのだが、さらにそこからリスニ ング問題で10分程度が強制的に引かれてしまうからである。
リスニングの約10分を引けば、残りの40分で大問2の対話文、大問3の単文英作文、大問4の 条件英作文、大問5の長文をこなさなければならない。学校の授業でやるような方法で問題にあたっていては、大半の生徒は時間が足りないだろう。
別に英語に限ったことではないが、試験には時間制限があり、その制限内でいかに点数をとるかという戦略が重要になるということは、ここでよく理解してもらいたい。
さて、この大問2でかけられる時間は、多くても10分程度だろう。できれば5分程度で終わらせたい。となると、「本文を読み、問題を読んで、問題を解く」 というやり方では限界がある。
そのため、以下のような方法をとり、「極力本文を読まずに、問題を解く」ということが重要になってくるのである。このことは、大問4の長文でも同様である。
勘違いしている生徒(と保護者)が非常に多いが、英文問題に限らず、国語の文章問題などにおいても、本文というのは、そこから解答を導くために載せられているものに過ぎない。それを読むこと自体に意味などない。それを読んで感想を書けと言われているわけではないのである。
目的と手段を混同 しないこと、それがここでも重要なのである。
具体的な手順としては、いきなり本文を読み出さず、まずは
①「リード文(大問の番号の直後の文)(→絵などが本文中にあれば絵など)→注(単語などの一覧)」の順で目を通す
そこに載せられている情報というのは、「間違いのない情報」であり、また、そこから本文の内容をある程度予想できる。
例えばH24年度の対話文ではそれが顕著で、リード文の段階で<留学生→アン、日本人→陽子>、絵の段階で<(おそらく洋子が)子ども達に紙芝居を見せている>、注(紙芝居、見せ物、声、気持ち、裏面)の段階で<話の中心は紙芝居、紙芝居を「知っている」洋子と「知らない」アンの掛け合いで話が進む、紙芝居を読む際の声や気持ちの表現が語られる、裏面とはおそらく紙芝居の裏面の事で、アンがそれについて何か尋ねる流れ>といったように本文の内容を予想できる。
次に、
②「設問」を見る
まだ本文は読まない。
設問を一通り見ることで、本文中から何を読み取るのかを確認するとともに、設問の内容から(逆に)本文の内容を予想できる。
これは案外教えられないことだが、「設問で聞かれていることは、当然本文中に書かれている」のである。
例えば、H25年度の穴埋め問題「 ( ) can Judy and Reiko enjoy red leaves in Shizuoka? -In fall. 」からは(静岡での)紅葉の話が出てくることが確定されるし、H23年度の、「マイクはこたつを見たのは初めてであるという内容の文になるように、空欄を埋めよ」といった問題からは、当然、マイクはこたつを見たことがなく、コタツに対しての何らかのアクションがあることが確定されるわけである。
また、この②の段階で一番注意して確認しなければならないのは、(6)の穴埋め問題。
この(6)の文は、本文の要約となっており、つまりは、ここを読めば①の段階で得た理解と合わせ、本文の主な内容はほぼ押さえられる。そうすれば、あとは本文中から答えとなる箇所を「探して」解答するだけである。
とういうわけで、①, ②を経て初めて
③本文にあたる
ということとなる。
ただし、「文章問題のコツ」の項目でなども述べているように、本文を頭から読んでいく必要はない。あくまで本文は正答を導くためのツールであると考え、「答え探し」のつもりで、本文はなぞるように「見る」に留めるべきである。
そうでないと、公立高校の受験問題はよほどの英語力がない限り、対話文と長文に時間がかかり、他の問題に手をつけられなくなる。
どうしても本文を使った「読書」をしたいのであれば、全ての問題を終わらせてからそうすればよいし、次の日には新聞などに問題が掲載されるのであるから、それを使って「読書」すればよいのである。
また、対話文では(公立高校の問題に限らず)「流れに合うかどうか」が解答の際の大きな判断基準となる。
そのためには、設問箇所を含む文の前後を主に読むことで、効率良く本文の流れをつかむことが重要となり、具体的には、
1.設問を含む文→ 2.設問の前後1文ずつ→ 3.さらに前後1文ずつ
というように、中心から広がっていくような読み方をすると、効率的に「問題を解く際に必要な」本文の流れを押さえられる。なお、このような手順を意識して問題にあたれば、大抵の問題は②の段階で正答できる。
各問題の解き方や、本文を読む細かい手順については、本稿は「簡易版」であるため省略する(以下、同様)。
もっと詳しく知りたい場合には、お問い合わせのページなどからご連絡を。
[大問3:和文英作文]
大問3の和文英作文でかけられる時間は5分程度だろう。
サッと終わらせなければならない。
和文英作文のコツは、「書ける英文を書く」ということに尽きる。
問題作成者が特定の表現を使った文を作って欲しいと考えていることが予想できる問題も中にはあるが、英作文という問題の性質上、前後の流れに合っており、文法や単語のミスがなければ、どんな文に対しても(満)点をつけるしかない。
そのため、自信のない表現を使いミスをして減点される(大問3はおそらく1問2点なので、2カ所ミスがあった時点で何を書いてもゼロ点である)よりも、元の日本語文を対応する英文を作れる形にいじって、無理のない英文を作ることが得点率を上げるためには重要になる。
ただし、元の意味合いから離れすぎたり、前後の流れに合わなければ点はつかない上に、過去の指導生徒はほぼ全員、その日本語の操作にしばらく苦戦しているので、「元の日本語文をいじった上で英文を作る」練習はそれなりに必要である。
なお、コツの1つは、「うまく日本語文を変えられない場合には、主語を思い切って変える」ということである。
[大問4:条件英作文]
大問4の条件英作文でかけられる時間も5分程度である。
どうしても5分では厳しければ10分程度まで伸ばしてもいいのだが、その分他の大問にかける時間を減らさなければならないので、対話文と長文にかける時間を削れない限りは、やはり5分程度でこなすしかない。
ここでの英作文のコツも、「書ける英文を書く」こと、そして、そのために「元の日本語文を対応する英文を作れる形にいじる」ことが基本となる。
それに加え、この大問4でのコツとしては、「日本語文を内容で2つ(場合によっては3つ)に切る」ということがある(そして、その内容ごとに日本語文をいじって英文を作る)。これだけで、英文の作りやすさは大きく変わる。
そして、2つ(3つ)の英文はそれぞれバラバラに一度作った上で、前後の関係や接続詞の導入などを最後に行う方が、英文は作りやすい。
なお、大問3、4共に、「使いやすい表現」というものが存在するので、文のパターンとしてそれらを覚えておき、原則としてそれらを使って英文を作るスタンスを取ると、英作文では時間をかけずに得点できるようになる。
ヒントを1つ挙げておくと、haveやwantを(用いた表現)使えば、大問3、4の問題を乗り切れる可能性が高まる、といった具合である。
[大問5:長文]
大問5の長文問題でかけられる時間は、多くても15分であり、出来れば10分以内に終わらせたい。
大問2の対話文以上に本文の文量は多いが、しかし、「解き方」に慣れてしまえば楽に得点できる大問でもある。
基本的な手順は、大問2と同様に、
①「リード文(大問の番号の直後の文)(→絵などが本文中にあれば絵など)→注(単語などの一覧)」の順で目を通す
②「設問」を見る
③本文にあたる
となり、各手順での注意点もほぼ同じである。
大問5では大問2の(6)のような要約文はないが、その代わりに、英語の質問文と、「本文の内容と合うものを選べ」といった設問から本文の内容を予想できるので、そのような情報をフルに活用して問題にあたってほしい。
また、この大問5の問題は大半が、何を本文から読みとらなければならないかが設問から明らかなため、(大問2以上に)「答え探し」を意識して本文にあたることが重要となる。その際には、単語を手掛かりに探すことを意識すると、解答に必要な箇所を見つけ出しやすくなる。
なお、以上の方法を使えば大問5は5分程度でも解けるので、長文の読解が苦手な生徒ほど、本文を極力読まずに、あらゆるヒントや手段を用いて問題を解くという練習をし、それを身に付けてほしい。